エンティティ・コンプレックス

不思議な出来事、未確認な事柄を考察する

新潟・小2女児殺害事件

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現場の通り、右手にはJR越後線

 

 

2018年5月7日。新潟県新潟市西区のJR越後線にて、小学校2年の大桃珠生さん(7)が遺体で発見される事件が起きた。

 

警察が遺体を調べたところ、死因は窒息死であり、列車に轢かれた事による轢死でない事から、何者かが大桃さんの首を締めて殺害した後、JRの線路に遺棄したものとみられた。

 


事件の概要


大桃さんは、7日午後3時頃小学校を下校し、自宅から300メートル離れた越後線の踏切付近で友達と別れました。その後、1人で歩いている所を近所の人が見かけてから、およそ7時間後の午後10時半ごろに電車にはねられて、発見されるまで、行方が分からなかくなっていました。友達と分かれて一人になった、自宅へ向かう道にて何者かに連れ去られた可能性が高いとみている。

 


現場には不審者情報も

 


学校の周辺では不審な男が去年から度々住民に目撃されており、警察は事件との関連を調べている。

 


不審者情報


 

  • 小学生が前から走っきた男性に腕を叩かれたという事案。
  • 18時頃、下校途中の小学生がすれ違いざまに腕を掴まれたという事案
  • 刃物を持った人物がいた。
  • 当日朝、黒い服のサングラスをした中年の男性に追いかけられた。(本人談)
  • 当日午後10時、現場近くの道の真中にライトを消して停車し、10分ほどして居なくなった白い車の情報あり

被害者


 

被害者は近所に住む小学生女児(新潟市立小針小2年、7歳)

2年前に両親、兄と一緒に引っ越して来たばかりであった。

活発な子であった情報あり。

当日はピンク色のジャンバー、水色のトレーナー、グレーのズボン姿、茶色のランドセル。

 

   

 


事件


 

連れ去られたとされる現場は、自宅からおよそ200メートルの細い道、脇にはJR越後線の線路が走り、反対側は住宅が立ち並ぶ住宅街の路地のような場所であり、夜は街灯が少なくかなり暗い。

 

去年からの不審者情報に犯人がいるかどうか不明だが、事前に計画的なら何らかの形で目撃されていた可能性がある。連れ去られた背景を鑑みると、可能性が幾つか伺える。

  • 犯人は大桃さんを狙っていたのか?
  • 午後3時という時間を考えると、時間に余裕がある人間か?
  • 顔見知りなのか?

 下校途中に連れ去られたという事は、ルーティンワークにて大凡の時間は犯人には知り得た可能性がある。

不審者証言(黒いサングラスの男)が犯人と仮定すると、大桃さんとは面識が無い、また土地勘が無い人間が待ち伏せしていたら、(朝から昼過ぎまで徘徊したら、流石に近所の住民が目撃するだろう)なので黒サングラスの男は関係ないのかも知れない。

 

犯人が土地勘のあるものの場合、連れ去り現場から徒歩で帰れる場所に自宅が有る場合は、何らかの理由で大桃さんを自宅に招き入れ、犯行を行うことが可能。この場合、通学路事情を知っているため、大桃さんの行動が事前に分かっていた可能性が高い、また色々言われている死体遺棄の理由も「警察の捜索」が家の近くにまで及んで来たため、急いで処理する必要があった為とも考えられる。

 

通り魔的な犯行の場合

 

被害者と犯人が偶然出会ってしまった場合だ。こういった犯罪の場合、人通りの少ない場所、見通しが悪い場所、時間(当時間は小雨が降っていた)が重なった場合、全くの無関係の人間が被害者になる可能性は依然大きい。

犯人の行動が抑えられないものとなり、たまたま条件が重なった故に犠牲者が出てしまった。このような通り魔的な事件は、一番犯人が検挙されにくく、また非常に多くの件数が発生している事から、地元民以外の方が知り得ないという道は基本的に無く、一本出れば普通の通りだし、車が入れる道路であるから、決して地元民しか知らないわけでは無いだろう。

 

とは言え、まったく知らない場所での犯行は犯人の大胆さを表しているので、もし知っている人間が行ったと仮定した場合、どのように考えられるのであろう。

  1. 犯人は大桃さん、あるいは家族、友達などに面識がある、あるいは関係者
  2. 犯人は連れ去り現場、あるいは遺棄現場の近くに住んでいる場合

1の説だと、大桃さんの周辺を調べる事によって、以前奇行を起こしているもの、あるいは未遂を起こしているもの等を調べる事によって、犯人を導き出す事ができるかも知れない。

2の説だと、現場周辺を徹底的に調べることで、何らかの情報が得ることが可能かもしれない、また、過去に住んでいた住民を調べることも重用であり、そういった輩は、その土地勘がありながら部外者という好条件な人間だからだ。

 


犯行現場


 

大桃さんは連れ去られて、別の場所で殺害された(2018年5月11日時点で警察発表は無い)とされているが、頸部の圧迫の窒息死以外の情報は今は無い。

発見現場での犯行とは報道されていないので、やはりどこかで殺害され、遺棄されたのだろう。

そもそも、大桃さんは何で連れ去られたのか?

大体の場合、車を利用した場合が多いが、その場合大桃さんが車に乗り込ませる理由が必要となるが、そこは小学2年の女児である。言葉巧みに載せることは十分可能だったのであろう。その場合、運転免許書、そして自由に使える車が必要なので、犯人は成人である可能性が高い。

大桃さんはその日の朝不審者を見た旨の発言を周りにしており、去年からの不審者情報も相まって、両親や学校に注意喚起が行われていた可能性が高い、その大桃さんを上手く誘導することが出来たのは、見た目が安心感を与える人物が適当とされ、これに関しては女性の可能性もある。

 

自宅にて殺害した場合。

 

自宅に連れ込んだ場合、一人暮らしであれば比較的余裕がある。大桃さんは直ぐ殺された可能性があり、その理由は家族などに知られる可能性があるからなのかもしれない。

  1. 犯人が家庭持ちであれば、長時間監禁するのは不可能であり、夕方になるまでに殺害する必要があった。
  2. 犯人が未成年者の場合、やはり同じように家族に見つかる場合があるため、家族が帰宅する前に殺害する必要があった
  3. 単純に大桃さんが騒いたので、車中あるいは自宅でやむなく殺害した。

   


殺害する理由


 

女児が犯罪に巻き込まれる場合、残念な事に性犯罪がらみが最も多い。また、こういった犯罪を犯す人間は、自制が効かず、再販を繰り返す傾向がある。したがって、理由が乱暴目的であれば、近い将来同じような事件を引き起こす事もありうると思われる。

 金銭が目的の場合、誘拐の可能性があるが、犯人は切り札である大桃さんをいとも簡単に殺害している。何らかの事故で大桃さんを殺してしまった可能性があるが、金銭目的は低そうだ。

顔見知りのため殺害した。この場合初めから大桃さんを殺害するつもりで連れ出したのであろう。顔を隠したまま大桃さんを連れ出す事は出来ないだろうし、顔を見られたら殺害するしか方法はないだろう

子供が犯人の場合。犯人が中学生や高校生の場合、複数あるいは単数の犯人がいる、彼らは女児にちょっかいを掛けて、結果的に殺害してしまう。遺体の処理に困り近所の線路に遺棄した。この場合、確率は低いが遺棄が幼稚であるため、可能性はあると思う。

 


何故線路に遺棄したのか


 

大桃さんの遺体はJR越後線の10時半の列車にてはねられ、それで発見となった。人道的に死者にムチを打つ行為を行い、まったく非道てきであるが、そもそも何故そんな事をしたのであろうか?

当然、そんな事で死因をごまかす事は不可能だが、行った人間がそれを知らない人間であったなら、そうする理由も理にかなっていると言えよう。

また、そのような無知の人間は時に大胆に犯行を行い、それがゆえストコマ(先入観)にて捜査が撹乱する事がある。オッカムの剃刀のようにより単純な答えが真実の可能性もあるのだ。

 

愉快犯の場合。事件が更に大事になるよう、さらに残虐さを演出したとしたら、これは大変恐ろしい事だ。世間の注目が注がれるよう、再び犯行に及ぶ可能性があるからだ。だが、そういった犯行が行うのは稀で、殆どは処理に困って遺体を遺棄した事が多い、上記のような理由であったなら、以前にも事件を起こしている可能性があるので、その土地に住んでいる(あるいは居た)人間を洗い直す必要があるだろう。

 

列車で損壊しなければならない理由があった。犯人が大桃さんに行った行為を隠蔽するために、列車に轢かせたと考えると、大桃さんは犯人によって、損壊されていた、そしてその傷跡などから特定されるのを防ぐため、列車に轢かせた。

例えば特殊な刃物であったとかが考えられるが、この場合遺体を燃やしたり、もっと自分で損壊させれば良いのでは?という疑問があるが、そもそも女児とは言え、遺体を燃やせば人目につくし、バラバラにするなどはそうとう肝が座っている人間以外は出来ないだろう。

 

 検証するにはまだ材料が不足しているが、ご遺族は大変悲しんでいられるだろう。一刻も犯人が逮捕される事を望み、大桃さんのご冥福をお祈りいたします。

 

この考察はあくまで個人的な見解でありまったく素人の予測である。この記事はあくまで、予測の記事であって、今後警察発表のみ真実であるとします。

 

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googleMapにて浄水場の近くである。

 

月の”モナリザ’

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アポロ計画はアポロ17号まで続いた、アメリカの月への有人飛行計画の事である。アポロ計画自体に幾つかの陰謀説や、疑問がついて回っており、この論争は現代にいたるまで続けられている。

 


アポロ計画は実はアポロ20号まで続けられた?。


 

史実ではアポロ計画は17号まで実現して、20号まで計画されたが、予算の関係でその計画はキャンセルされたとされている。

だが、実はアポロ計画は20号までちゃんと続けられており、最後の20号では人類の根幹を揺るがすような発見があったとされている。

 


月の裏側


 

月の裏側は、月の自転が地球の公転の周期が同じなため、いつも月は地球から見て同じ面からしか見えない、いつも月のウサギが見えるのはそのためである。月の裏側は幾つかの大きなクレーターが犇めいているのだがあ、その中に宇宙船があったというのだ。

 


2体のミイラ?


 

そこで乗組員が見たものは2体の、人間型生物のミイラだと言うのだ。一体はかなりの破損が見受けられ、もう一体は石棺のようなものに収納されていて完全体というのだ。

リークしたのは、もとNASAウィリアム·ラトリッジ氏であり、彼はNASAの隠蔽体質を激しく批判している。

彼によると、そのミイラは「モナリザ」と名付けられ、地球に持ち帰られたらしいとのことである。

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ミイラの特徴は


  • 宇宙船の隕石の衝突濃度から150万年前と思われる。
  • 女性で、褐色身長は165センチ位、髪の毛、性器が見受けられた。
  • 操縦用の装置があったため、彼女はパイロットと思われる。
  • 衣服は無く、幾つかのチューブが鼻に付けられていたが、チューブを切断しても鼻の穴は無かった。
  • 血液のような物が、目や鼻から出た痕跡があり、それは凝固していた。
  • 異常な位保存状態が良く、薄い膜のようなもので体が保護されていた。
  • 手は我々と似ているが、指は6本ある

そして彼はこう締めくくる。

「彼女は死んでもいないし、生きてもいない」

「彼女は地球にいる」

 

アポロ10号が聞いた「不思議な音」

 

アポロ11号は人類初の月面着陸が成功した計画だが、10号はそのリハーサルにあたる重要な任務であった。

宇宙船が月の裏側を通過する際、ヒューストンと通信が切れる間がある。その時に突然、謎の音が乗組員のヘッドセットを通じて聞こえてきた。

このハウリングのような不思議な音ははっきりとテープに収められ、その時の乗組員の驚愕した様子も収められている。

 

音は月に棲む何かが発していた?

 

音はヒューストンと通信が再開するまで鳴り響き、この事はウィリアム·ラトリッジ氏が暴露するまで隠匿されたままであった。

当然音は空気の振動して伝わっていくので、大気が殆どない宇宙空間でこんなにもはっきり音が聞こえるのは不可思議だが、これが意図された月からの通信だとすれば、発見された2体のミイラと何か関係あるのであろうか?

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youtubeより「謎の音」

 

 追記・ビデオを見てみると分かるが、明らかに作り物なのが分かる。本当にミイラが発見されたとしても、ビデオが公開される事は無いと言えるが、真実は情報が少ないため実際は分からない。

 

 

 

 

千里眼事件

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晩年の福来博士

 

突然だが、あなたは超能力を信じるだろうか?非科学的なものは敬遠される現代だが、科学と非科学は実は紙一重である事がこの記事を読めばわかるであろう。

 


明治に起きた心霊実験の開祖


 

福来友吉(1969~1952)は岐阜県高山市に生まれた。心理学者であり、催眠術の研究を行っており、その分野で東大から文学博士の称号を得ている。その後東大の助教授となった。

変態心理学という新しいジャンル(決して如何わしいものではない)を開拓し、その被験者が「透視」をした事で有名になった。

 


試験者「御船千鶴子


 

福来の最初の被験者「御船千鶴子」は明治42年から何度か、福来は千鶴子の透視能力を実験している。

何枚かの名刺を使って、何が書いてあるかを当てさせる実験だ。

千鶴子は透視能力を発揮したが、そのためには一人で部屋にこもる必要があった。雑念などがあると透視能力が発揮されないからだという。

だが、不正が疑われて、人前で透視をする事を要求された千鶴子はストレスのため、自殺をしてしまう。

 

御船千鶴子明治19年(1886)熊本県宇土郡松合町の士族、御船秀益の次女として生まれた。明治41年(1908)に陸軍歩兵中尉、河地嘉兼と結婚するが、明治43年(1910)に離婚している。右耳が遺伝性の難聴であり、一つのことに集中し他を鑑みる事がなくなる事があったという。1911年に服毒自殺のため死亡。

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御船千鶴子

 


試験者「長尾郁子」


 

千鶴子の失敗を踏まえた福来は、次の試験者に四国に住む「長尾郁子」を選択する。

郁子は人前で透視が可能で、しかも物に触れなくても透視できる才能を持っていた。

福来は更に発表に耐えれる念写という方法を考え出す。

 

長尾郁子は香川県丸亀市在中であり、明治4年(1871)年徳山藩の家老の娘でした。夫は丸亀裁判所の判事であり、郁子は武術を嗜む活発な女性でした。信仰心が厚く、夫の赴任先の宇都宮での大火予知するなど不思議な能力がありました。明治43年に千鶴子の透視能力を知り、子供相手に遊びで透視をしてみたら、透視の能力が有ることが分かったそうで、それを朝日新聞が報じたところ、福来の目に止まった。

1911年のインフルエンザにて死亡。

 

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長尾郁子

 


念写


 

福来が考えた方法とは、鳴と高という2つの漢字を写真を撮り、現像させる前に郁子に透視させる。未現像だからそこには何も写っていないのだが、それを透視させる。そして、現像後その透視した漢字と現像した漢字を照らし合わせるという方法だ。

 


予想外の展開


 

実験は成功して、見事郁子は文字を当てる事が出来たが、2文字だけでは信憑性にかけるとして、再び実験をする事となった。

今度は哉、天、兆という文字も加えた。そして実験後現像してみると、高という漢字は読めないほど黒くなり、哉天兆の写真はその文字の他に、彼方此方に感光現象が見受けられたのだ。

さらに郁子は様々な文字を念写することが出来た。

 


実験の困難


 

実験には物理学者の山川健次郎も参加しました。そして明治44年(1911)1月8日にある事件が起こる。念写で利用した実験物を保管していたところ、鞄の中の写真乾版が紛失する事件が起きます。後に助手の藤教篤が乾板を入れ忘れた事が発覚しました。

この事がきっかけで長尾家の協力を得ることが出来なくなり、これ以上の郁子の実験は出来なくなりました。そして郁子自身もインフルエンザで亡くなってしまいます。

 


リングの貞子のモデルの高橋貞子


 

高橋貞子は前述の二人の能力者とは違い、自らコンタクトを取ってきた。彼女は「念写を行うから、扇印の乾板を使うように」と写真メーカーの指示までしてきたのであった。貞子は予め、「天」の文字と三本の指を念写すると言うと、その通り念写して見せた。そしてその写真にはやはり謎の感光現象も映し出されていた。

このすごい能力「高橋貞子」はホラー映画「リング」の貞子のモデルとなった人物である。

貞子の資料はほとんど無く、出生やその後もわかっていない。

 

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高橋貞子


その後の福来博士


 

千里眼研究と題された一連の研究をした福来博士は大正2年(1913)「透視と念写」という書籍を刊行するが、学会で受け入れられる事は無く、同年東京大学の休職を命じられます。その後の福来は復職すること無く退職、アカデミズムから抹消されてしまいます。そして自ら術者になるため高野山で修行をして、大正15年には高野山大学の教授になっています。昭和27年肺炎で死亡します。

 

そのまま実験が続いていたら

 

福来博士は残念ながら実験を続ける事は出来なかったが、元来人間には第六感と呼ばれる能力があり、それが科学的に証明されたかもしれなかったのである。つまり研究がされていない分野は、いまだ本当の事はわからないという事であり、それは裏を返せば、霊能力はある可能性があると言う事に他ならない。

 

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同時の新聞、紙面上部で念写しているのが御船千鶴子

 

南米の吸血鬼。チュパカブラ

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チュパカブラと思われる生物。ただしどう見てもCG

 

1995年プエルトリコ島にて、奇妙な事件が起こる。家畜のヤギが何者かによって殺され、血を抜き取られるという怪事件が起きた。

家畜のヤギの首や顎下には細かな穴が空いており、周りには血が吹き出た後は無かった。

 この事件をきっかけに、各地で地の抜かれた家畜が発見され、この家畜の血を吸うと思われる生物を「ヤギの血を吸うもの」というスペイン語から「チュパカブラ」と呼ばれる事となる。

プエルトリコは以前スペインの植民地であったため、スペイン語が主に使用されているので、スペイン語で名付けられた。ちなみに現在は自治区連邦である。

チュパカブラを目撃した人間によると

双眸は真っ赤で大きく、小さな鼻孔が2つ空いている。口は大きく開いており、その上下には鋭い牙が生え揃っている。さらに舌は長く尖っおり、前肢は短く鋭い鉤爪が備わっておりその数は3本だ。足は逞しく移動速度も早く、高くジャンプする事も出来、個体によっては羽が付いているものも居るという。

 

プエルトリコの事件は1995年3月11日、プエルトリコ本島の首都サンファンの南東にあるカノバナスという村で起きた。家畜たちは全部で8頭全てヤギであり、周りには血痕がなく、血が体内から完全に抜かれていたのである。

 

このような死骸に対して、プエルトリコに獣医カリオス・ソトは、

死骸の首や下顎に直径6ミリから13ミリの穴が空いており、それ以外の外傷は無い、先端が鋭利で、且つ柔軟性があるものによって空けられている。これは既知の肉食獣では開けることが不可能である、とコメントしている。

 


正体はコヨーテ?


 

トカゲのような風貌で、かつヤギを襲う肉食獣というイメージのチュパカブラだが、実は乾癬を患ったコヨーテではないかという説がある。

犬科の生物は、乾癬に弱く感染すると重篤な症状を引き起こす。乾癬はある種のダニが媒体となり感染するのだが、重篤になった犬科の動物は毛が抜け、皮膚が荒れ、見た目がかなり変貌してしまう。ヤギを襲うのもコヨーテではよくある話だが、血を吸うという所は当てはまらない。

 


血液が無くなったのは昆虫のせい?


 

では、昆虫説はどうだろう?生物が何らかの理由で死ぬと、ハエがその遺体に卵を産卵する。蛆は産み付けられると1日も経過せずに蛆となり、繁殖を始める。蛆は血液を食べるのであたかも血が吸い取られたように見える。また、小さな穴も蛆が皮膚組織を食べてしまったため、そのような穴が空いたのではないかという説もある。

 


全ては不確定。


 

1995年の事件以降に主に南米で類似事件が多発したが、これは集団ヒステリーの症状によく似ている。一度有名な事件が起きると、その時を境に各地で類似事件が発生するのは、似たケースや関係ないもの、無責任な噂話が流布された事によって創られたものが多く存在するからだ。

その原因として、これだけ事件が起きていても、はっきりと写った死骸の写真が無く、チュパカブラの細かなディティールもはっきりしないからだ。

家畜が死ぬことは割とよくある事であるし、野生動物に襲われる事もあるだろう。発見された時間も何時間経ったものなのかはっきりしないため、いろいろな憶測を呼び、家畜が奇妙な死に方をすると「チュパカブラ」のせいになったのではないだろうか。

 


蛇やトカゲは畏怖の対象


 

チュパカブラは宇宙人という説があるが、それは大きな双眸とトカゲのような皮膚のせいではないだろうか?出没地点にはUFOを目撃したという情報もあるが、信憑性は少ない。

未知の吸血動物が居たという事も考えられるが、既知の動物の変異体、あるいは奇形と考えたほうが確率は高いと思われる。吸血は脊椎動物でも居るわけだから、タンパク質を取得するため、吸血をする動物がいてもなんら不思議ではない。

 ひょっとしたら、ハシボソガラパゴスフィンチのような吸血鳥の一種かも知れない。(ハシボソガラパゴスフィンチはガラパゴス島にすむ鳥で、カツオドリの翼を嘴で突き、血を吸う吸血動物である)

翼があるという目撃情報もあるため、ひょっとしたら鳥の一種がその正体7日も知れない。

古代南米では翼の生えた蛇「ケツアルコアトル」が崇められていたし、聖書ではアダムとイブを唆したのは、やはり爬虫類の蛇だ。この古来から崇め、畏怖された蛇や爬虫類(トカゲ)に翼をもったチュパカブラは、人智を超えた生物なのかも知れない。

 

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ケツァルコアトルの彫像

ウィンチェスター・ミステリーハウス

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現在のウィンチェスター・ミステリーハウス。観光地となり、Googleストリートビューにて見ることも出来る。写真はストリートビューから

 

 

アメリカのシリコンバレーは今や、アップルやグーグルなどのIT企業の聖地であり、そのハイテク企業が犇めく中、奇っ怪な屋敷がある事をご存知であろうか?それが「ウィンチェスター・ミステリーハウス」である。

 


事の始まり


 

カルフォルニアサンノゼにある奇っ怪な屋敷は増築を繰り返して、まるで迷路のようになったいた。驚くべきことにその部屋数は160にも及ぶとの事だ。しかもその増築の指示は霊によって行われているとしたら・・・。

 

ウィンチェスターは有名なライフル銃で一財を築いた一族で、そのライフル銃は1866年、オリヴァー・フィッシャー・ウィンチェスターが銃の販売権を取得し、売りまくった。結果その銃は南北戦争から第一次世界大戦まで、合衆国の軍隊に正式採用され、一家は莫大な富を得ることになる。

彼の息子ウィリアムも商才があり、実際にここまで売り込んだのは彼ウィリアムであったという。

そのウィリアムは1862年9月に遠戚であるサラ・バーディーと結婚する事となる。サラは美しい才女であり、4ヶ国語を操り、音楽の才能もあったという。二人が結婚した4年後、再びライフルが売れ、二人はコネティカット州で富豪として暮らすこととなる。

 


呪われた一族


 

ところが、この頃から一族に不幸が訪れるようになる。1866年に出産した女児が、僅か1ヶ月で死亡し、1881年には夫であるウィリアムも肺結核を患いこの世を去ってしまう。

夫を失って2年後、サラはウィンチェスター・ミステリーハウスがあるカルフォルニアサンノゼへ移住する。

その理由は「霊」が導いたからである。

 

1860年頃と言えば、アメリカでは「降霊会」などのスピチュアルブームがあった頃である。心霊がまことしやかに語られ、彼方此方で除霊や降霊が行われていた時代であった。

立て続けに不幸に見舞われたサラ・ウィンチェスターがそういった「降霊会」に救いを求めたとしても、なんら不思議では無かったのだ。

サラは「降霊会」にてサラは警告される事となる。

「ウィンチェスター婦人、あなたは西海岸に赴き、豪華で美しい家を建てなければなりません。昼も夜も、立て続けなければ、あなたは死ぬことになるでしょう」

驚いたサラはその理由を尋ねると、

「あなたの家族が売ったライフルで、多くの人が死にました。その償いとして、霊が求めているのです」

意味不明な要求だが、そもそも霊に常識などあるわけはないし、不幸で沈んでいたサラには十分な説得力があったに違いない。

恐らくサラの心にも武器を売って富を得ることに、罪悪感のようなものがあったのでは無いだろうか。

 

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サラ・ウィンチェスター。wikipediaより

 


意味不明な屋敷


 

サラはサンノゼにて161エーカーほどの農地を買い取った。最初は建物は8部屋しかなかったが、彼女が亡くなる30年後の1921年まで、屋敷は増築を続け、部屋数160、暖炉は47、階段は40、バスルーム13箇所、霊の指示通り造り続けた。

建物の間取りは「霊」の指示で造ったので意味不明な造りとなっており、地図がなければ家の中で迷ってしまうほでであった。

どうやら、最初は霊媒師が媒体して霊の声を聞いていたらしいが、そのうち直接、霊の声を聞き取る事が出来る様になったらしく、その「霊」に従っていたらしい。

霊の要求もやはり意味不明で、正面扉は俗人に使わせるなとか、サラ自身も人に顔を見せるななどの要求があった。(ルーズベルト大統領がこの屋敷に訪れた時も、正面扉からは入れなかった。サラは霊の言う通り、いつも黒いヴェールで顔を隠していた)

部屋の備品も高級品で揃えていたが、13という数字にこだわりがあったのか、階段は13段、天井は13の板、シャンデリアの蝋燭は13灯という具合に13に拘った物の配置を行っていた。

 


観光資源となったミステリーハウス。


 

現代は観光資源として、ツアーが行われており、見学することが出来る。当時の世相を鑑みると、心霊が実しやかに信じられていた事を背景にして、心を病んだ富豪が起こした事ではあるが、自分の資産を利用しているだけで誰にも迷惑を掛けているわけではないので、比較的穏やかな雰囲気があるのではないであろうか。

思うに金持ちが、このような奇行に走ると変に財力がある分、大袈裟な事が起きてしまうのでは無いのであろうか。

日本でも、小金持ちが何らかの啓示を受けて自宅に巨大な仏像を建てたりする事があるが、本質的にはそれと同じことなのであろう。

ウィンチェスター・ミステリーハウスはある富豪の悲しい物語ではあるが、図らずと後世に残る事となったのは、皮肉な事である。

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大通りに面しているミステリーハウス。その異様さは空から見ると一目瞭然だ。

 

 

フラットウッズ・モンスター

1952年9月12日。アメリカのウエスバージニア州、ブラクストン郡フラットウッズにて、恐ろしい未確認生物が目撃される。

俗に言う「3メートルの宇宙人」である。

 

wikipediaによるとモンスターは高さ10フィートで光る目を持ち、スペードのエースのような形状の頭部を持つ。緑色の衣服を身にまとい、短い腕、長い爪を持つ、宇宙人というより怪物と言ったほうが合っていそうな風貌だ。

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この有名なイラスト+写真はあまりに有名で、当時のオカルト系の記事には必ず出てきた。この秀逸なイラストがこのモンスター(宇宙人?)を有名にしたと言っても過言ではない。

 


 事の概要


 

 

学校のグラウンドにいた少年たちは、近くの農場の丘に落下する光る物体を目撃した。

目撃したのはエドワード、フレッド、トミーの三人で、その後、母親のキャサリン、ウエスバージニア州兵のレモン達と探索に行くことを決意する。

キャサリン・メイ

エディ・メイ

フレッド・メイ

ユージン・”ジーン”・レモン

ロニー・シェーバー

トミー・ハイヤー

ネイル・ナンレイ

+レモンの飼い犬

の7人+は、現場の丘(ベイリー・フィッシャー所有)に向かうと、辺りには靄が立ち込めており、異様な臭いが充満していた。

現場付近に点滅しながら、唸るような音を発する大きな球体状の物質が有ることを証言している。大きさは直径5メートル、高さ1.8メートルの大きさで、資料によって、燃えていたとも言われている。

そんな中、暗闇に蠢くものがあったため、ライトで照らして見ると、そこに現れたのは「フラットウッズ・モンスター」であった。

 


その後


パニックになった一行は、慌ててその場を逃げ出す。悪臭のためか激しい鼻の痛み、嘔吐などを引き起こしたという。この騒動を聞いた近所に住むマックス・ロッカード氏が車で現場に向かったが、其処には何もみつからなかったという。警察も訪れたらしいが、彼らが言う痕跡は見つからなかったという。

 

翌朝、地元の新聞ブラクストン・デモクラット紙の記者が現場を取材したところ、オイルや足跡のようなものを発見するが、これはロッカード氏の車の痕跡であると後にわかっている。

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メイ兄弟と母親キャサリン

 

その後にはTV出演を果たした、メイ兄弟とキャサリン。それによって一気にこのフラッドウッド・モンスターは全米で誰もが知る存在となる。

 


実際は違う風貌


 

あの恐ろしくも有名な合成写真は、超常現象研究家のグレイ・ベイカー氏がイラストと現場写真を合成したものであり、実際はあのような姿ではなく、よりメカニカルな風貌であった事がわかっている。

1990年になって、ジャーナリストのフランク・フェシーノ氏が再編成したのが、以下のイラストである。

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有機的と言うより、ロボット風であり、あるいはこれ自体がUFOにも見える。

 

フレッド・メイが後年になって書いたイラストも同じものであり、あのような不気味なものでは無いことが分かる。

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フレッド・メイのイラスト。顔が同じような形だが、造形が大きく異なる。

 


真相


 

謎の落下物については、隕石の可能性が高いという説がもっとも多い。隕石が落ちてきたのなら、炎が燻っていても不思議ではないし、硫黄を含んだ鉱石であれば、異様な臭いや不快感なども説明出来る。

また、火災による煙のせいで彼らに症状がでたという事も考えられるが、その後に見に来たマックス氏が何も痕跡が見つけられなかった事は不可解だ。

資料を読むと、マックス氏は案内も無く一人で現場に向かった可能性が高く、そのため違う場所を探索したのかも知れないが、地図を見る限りでは現場はだほど森に入っておらず、農場の小屋の近くで有ることが伺える。したがってマックス氏が別の場所を探索するという事は無かったと考えると、痕跡が無いことが一番の謎といえる。

 

 

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上部の赤丸が小学校、下部の円が現場である。見ると小屋のようなものが近くにあるのが伺える。

 

また、宇宙人の正体に関しては、メンフクロウという説が一般的だ。確かに能面のような頭部は似ていなくもない。

時間が日が暮れてからという事を考慮し、且つ空中に居たという事を考えるとその説が真相とも思える。

ましてや、パニックを起こしており、通常に判断できる事が一瞬の見間違えが発端で集団ヒステリーを起こし、フクロウを宇宙人に見間違えるという事もあり得る事と思うが、あまりに目撃証言とのギャップににわかに信じられないというのが本当の所だ。

 


結末

 


結局、この「フラットウッズ・モンスター」とはなんだったのか?公開された合成写真はマスコミによる誇張された表現である事がわかった。目論見通りそれは成功を収め、現代に至っても、この合成写真は複製され、ネットの彼方此方で閲覧できる伝説になった。人々の記憶にある程度記憶され、臨海を超えると、それは真実となって流布される。このフラッドウッドモンスターは、実在しないかも知れないが、それは物理的な存在であって、人々の記憶に留められた時点で、存在している事となるのだ。

 

たとえそれがフクロウの見間違えであっても、フラットウッドにはモンスターが存在していたのだ。